2005年 05月 24日
夢・幻 |
なんだか、とても不思議な気分だ。
昨日まで一緒にいたことも、今いないのも実感がわかない。
だけど、この数日間にあったさまざまな出来事を思い出すし
手元にある写真を眺めていると、本当に一緒にいたんだなぁと思う。
一緒にいたことも、もうしばらく会えないことにも、なんだか実感がわかない。
昨日、成田空港まで見送りに行った。
もうすぐお別れの時が来るかと思うと、とても悲しかったし、寂しかった。
「のあはいつアメリカに来るの?」
「来た時にはうちに泊まってね」
「スーツケース買って、その中に入って行く?」
「メールしようね」
「帰りたくない」
「・・・・・・
滞在期間10日間。
実際わたしが一緒に行動したのは、8日間。(家の中で毎日会ってはいたけれど)
その間、思い出をたくさんもらった。
優しい気持ちも、やすらぎも、新しい発見も、夢のような日々も。
たくさんの楽しい時間。
言葉が違って、あまり話せなかったけど、それでもとても肌に馴染んで居心地がよかった。
これがイトコってことなのかな、血のつながりってことなのかな・・・と思った。
今のわたしには、兄弟もいないしイトコだってこの2人だけだから。
遠いところに住んでいるから特に素直にそう感じることができるのかもしれないけれど。
クリスティーンとジェフとは、わたし英語話せないからあまり言葉交わせなかったけど
それでもアイコンタクト取って笑いあったり、2人が覚えた精一杯の日本語を使って笑わせてくれたりした。
マイクルは結構日本語話せて、そりゃぺらぺらってわけにはいかなくて、わからなくて伝えることを諦めたこともあるけど、それでもたくさん話をして、一番一緒に過ごした時間が長かった。
一生懸命伝えてくれようとしたり、伝えようとしたり。
アイコンタクトで会話したり、2人で買い物行ったり。
日に日に親しみもわいてより親密になれた気がする。
寝ている時間も、クローゼットはさんでとなりだったし。だからまだこの部屋にはマイクルの匂いが残ってる。
帰国前日、おじいちゃんとおばあちゃんの家に行って団欒をした。
まったりと流れる時間に、とても癒された。
夜にはジェフがギターを弾きながらたくさんの歌を歌ってくれた。マイクルも曲によってハモって。
ジェフはアメリカでバンドを組んでいて、バーでライブを定期的にやっているのだ。
このときわたしは、
「この時がこのままずっと続けばいいのに。終わらなければいいのに。」
って何度も何度も思っていた。泣きそうになりながら。
お見送りの時、わたしは泣かなかった。泣きそうには何度もなったけど。そして、今も。
実感がわかないから、なんだか泣けない。
一緒にいたことも幻に思えて、そして、今夜もまだ会えそうな気がして。
それでも悲しみは、わたしの中だけにとどめられなかったようで
友達の夢にまで登場して落ち込んでいたらしい。
「元気? 夢の中で落ち込んでたから」
そんなメールを、これを書いている最中にもらった。
by noa_crown
| 2005-05-24 17:30